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幼児教育

話せる聞ける! 使える英語を育てるために幼児期にやるべきこと

日本の教育において、英語の重要性は年々増すばかりで、小学生の英語必修化も進んでいます。また2021年には、大学入試のセンター試験がかわり、英語の試験はTOEFLスコアを採用することが積極的に検討されています。そのなかで、今までより聞く書くの技能バランスが重要視されてきているのは明らかです。 一朝一夕にはいかない聞く力、さらには話す力、これらを確実に育てるために、幼児期からはじめるといいこと、始めるべき、と言えることを、経験も交えてご紹介します。

0~1歳 聞き取る能力を退化させない

話し始める前に英語を聞かせても、なんの意味もない、と思われるかもしれません。でも、そうではないのです。 実は、聞き取る能力というのは退化していくのです。赤ちゃんはすべての音を聞き取れる状態で生まれてくるのですが、母国語で使わない音は、必要なしと脳が判断し、聞き取る能力がなくなってしまうのです。だんだんそれは進み、医学的には8歳あたりで完全に退化し、再び聞き取ることはできなくなると言われています。 なら、できたら赤ちゃんがもって生まれたままの耳を維持したい!「日本語も話せないのに英語学習を始める」ということではなく、「持ってうまれた能力を維持させるために英語を聞かせている」ということなのです。

そして正しい音が聞けることで、正しく真似ることができ、それが美しい発音を作るのです。 中学生で英語を学ぶとき、発音練習として、口のかたちや舌の位置などを教わりませんでしか?? それは、もう正しい音が聞こえていないため、音を正しく出すためには、口の形や舌の位置を真似ることしか方法がなかったからなのです。きちんと音が聞けていれば、正しく発音ができ、その音を出すための口の形や舌の位置は、とても自然なことなのであえて学ぶ必要はなくなります。

ということで、この時期は聞かせることが重要なので、歌や英語ストーリーのCD、DVDならなんでもいいと思います。そして、色々なものでなくてもひとつ二つの曲を繰り返しでかまいません。 私が娘に使ったのは、「ディズニーの英語システム」のサンプルCDだったり、英語の絵本についてくる音読CDだったりしました。あとは、シンガポール人のお友だちに、これいいよ!といただいた「Brainy Baby」というDVD。これは赤ちゃんの脳を右脳左脳バランスよく刺激する知育目的で作られたもので、英語教育を目的につくられていないのですが、赤ちゃんの気を引く様々な仕掛けや映像に英語がのっかっていて、とてもよかったと思います。(英語の分量としては少ないです。)
ディズニー英語システム

1歳~3歳 言葉のイメージを蓄積させる

娘は話始めるのが早く、1歳前に単語がではじめました。 そのころから意識して見せはじめたのは、英語の物語DVDです。 ディズニーのクラシックアニメーションが、発音や言い回しもきれい(くそ!とか、そんな俗語がでてこない)で、見せるのには最適でした。 お気に入りは「シンデレラ」「不思議の国のアリス」。 まだ日本アニメに、興味を持つ前だったので、いい具合にはまってくれました。 この目的は、「英語を聞き取る耳を退化させないこと」、そして、(これは意識したわけではなかったのですが、)言葉=コミュニケーションツールになってきたので、「英語を映像と一緒に聞くことで、英単語をイメージで理解させ、たくさん蓄積させる(聞かせる)こと」、です。

英語をイメージで理解する、とは、そこに日本語を介さない理解のことです。 たとえば、「花」を見て、日本語を介して理解すると、花を見る?日本語で、花?英語でflowerという回路をたどって英語が出てくることになります。ですが、花のイメージと、英語のflowerが、直結していると、花を見る?flowerと出てきます。こうしておくと、言いたいことを日本語で考えてその上で英訳するなんてことをしなくてもいいので、『会話』が成り立つことになります。また、英語の長文を読むときにも、逆に日本語に頭で訳して理解しなくても英語そのままでイメージが浮かんできますから、読解スピードは格段に早くなり、理解度も高いので、読み返しが少なくなります。 それは、のちに娘が英検受験したときによくわかりました。 長文を読む習慣はなく、ほぼはじめてなのに、メモや線をひくこともせず、一回読んだだけで、全体の内容が何となくでも、理解できていました。 また、語彙力テストをしたとき、「celebrate(祝う)は?」ときくと、「なんか、、誕生日とかそんなかんじ」と言ったり、「farは?」というと、遠くを指差すジェスチャーをしたりしました。 日本語を介してない証拠です。

2~3歳、日本語でも、たくさんの言葉とイメージをつなげて語彙力にし、頭に入れ込んでいきます。便乗して英語も、ということです。 混乱しないか?と思われるかもしれませんが、しません。 なぜなら、まだこの時期、日本語も英語も区別がないからです。物に対してたくさんの呼び方があっても、それがまだ不自然なことやややこしいととらえるだけの知識はありません。いくらでも吸収しますよ。

3歳~4歳 日本語力の成長を妨げない

この時期、幼稚園を考える時期だと思います。 これくらい英語に力をいれていると、インターナショナルのプレスクールなど考えが及ぶかもしれません。しかし、それは将来どう英語とかかわっていくかで選択してもらいたいと思います。 たとえば、両親のどちらかがアメリカ人であって国籍を二つ持ってるとか、将来、留学させて日本ではなくもうグローバルに活躍させたいとかなり強く心に決めているとか、そういう場合はインターナショナル、とてもいいと思います。 しかしそうでない、ほぼ日本で生活していくであろうけど、英語はネイティブにしたいわ!幼稚園で話してくれるならペラペラになるわよね!という考えからなら一歩踏みとどまってもらいたいと思います。

この時期、子供の言語への探究心は素晴らしく、語彙力がどんどん増えていきます。そして他人とか変わるようになり、周囲のことに知的好奇心を示し、社会性を学んでいく時期になります。 その中でまた、いろんな自分なりの思いや考えを持ち思考力がついてくる時期でもあります。そのときに英語の世界にいる、、、それが日本で生きていく上ではちょっとした弊害になるかもしれません。

人間には思考言語というものが必要なのです。思考に言語はないという説もありますが、深く物事を理解しようと考えたりするとき、少なくとも何かしら言葉がそこにあるのは間違いないと思っています。そのとき、どちらの言語で思考するか、、話してる言葉がそのときの思考言語です。幼稚園では英語で考えて過ごし、外に出れば日本社会で日本語で考える、、、 どちらの言語の習得度も深いところまで至っていないとなると、深く考えることに限界ができてしまうというのです。 ダブルリミットといって実際に問題なってるケースもあるようです。 必ずしも正しいとは言えないと思いますが、危険性があるかぎり、日本語力の弊害にならないよう、英語とのかかわり方を考える時期であると思います。

英会話や生の生きた英語に触れることをはじめるのにはとてもいい時期だと思います。

4歳~5歳 生きた英語に触れる

幼稚園になり、英会話教室に通うことはいいことだと思います。 うちの娘はじつは一歳10ヶ月から通いはじめましたが、それはこの子の性格上、人にとても興味があったし、言葉を発するのがとても得意で、すでに二語文で話していたからです。 幼稚園だと、先生やお友だちとの関係もある程度築けるようになってますし、話しかけられてる、という状態がとても心地よかったりするので、実際に英語の先生から英語を聞く、話しかけられるというのは、とても英語の力がつくのだと思っています。

以前、テレビで、幼稚園児におもちゃの説明をするとき、DVDを使うのと、実際に人が出てきて同じことを目の前でやるのとでは、理解度が格段に違う、という実験を見ました。 一方方向でなく双方向の関係にあるということが理解できているからだと思います。

次に実際通わせるとなると迷うのが英会話教室選ですが、個人的には以下の点を重視して探しました。

  1. 子供好きである
  2. きれいな発音である
  3. 日本語を禁止しない
  4. とにかくたくさんの英語を話してくれる

子供好きである

①に関しては、まだまだ幼い子、子供の気持ちになってくれる先生、子供が大好きで楽しませてくれることは大前提でした。

きれいな発音である

②に関しては、英語の耳を維持し、正しく発音できるようにと思うとそこは譲れません。ただ、この事は=日本人講師はダメ、ではないと思っています。実際、シンガポールや、マレーシアの先生だったりすると、日本人の帰国子女の先生となんら変わりはありません。普段から英語をつかっているが、どちらも母国語ではないからです。(マレーシアやシンガポールは公用語として英語を使っています)外国人講師でなきゃ!と決めてかかるのは選択肢を狭めてしまいます。

日本語を禁止しない

③に関しては、禁止事項があると話すことさえ億劫になってしまいがちです。日本語でもどんどん話して、それが先生に通じなかったり、それを英語で言い直されたり、英語で答えが返ってきたり、そのなかで、ああ、この言葉(英語)で話さないとちゃんと通じないんだな、と感じることが大切なのだと思います。そして、日本語で言ったことを英語で直される過程で、あぁ、こういうといいんだ、とよく言うフレーズは学べるのです。

とにかくたくさんの英語を話してくれる

④に関しては、黙ってテキストの内容しか話さない、CDをかけて、歌ばかり、では意味がないかな、と思います。たくさんの英語のシャワーをひっきりなしに浴びせてくれる、さらに言ったことに反応をきちんと英語で返してくる、そんな先生はそのなかで子供が学ぶことがたくさんあると思います。

その点、ペッピーキッズクラブ は、ネイティブ講師+日本人講師の両方がいて、少し英語が苦手な子でも楽しく勉強できます。レッスン参観や、無料体験ができるのもポイントが高いですね。

文法、読み書きはいつから?

文法を学ぶのは、8~10歳以降でいいと思います。どういう年齢かというと、小学校で学ぶことに慣れて、疑問が浮かび、それにたいする説明がすんなり頭で理解できてくる年齢です。 日本語と同じです。 「ねぇ、ママ、圧力、ってどういう意味?」と言葉を疑問に思って尋ねてくることが出てくるでしょう。「あつりょくってなに?」という疑問ではなく、この言葉がどういう意味のことを言ってるのか、何を指して使うものなのかを具体的に言葉での説明を求めてくるときです。そうなってくると、いわゆるお勉強スタイルでの説明も必要だったり、納得することできれいな英語が話せるようになるということになるでしょう。

最後に

どうでしょうか? 経験上、私なりに幼児から、赤ちゃんから英語をはじめることは大切だと言う立場でお話ししてきました。 もちろん、最後には英語をどう考えるか、個人の重要性の度合いで始めるのに適切な時期というのは変わってくると思います。私たちの場合は、「日本で過ごし日本で生きていくことを前提に、でも言葉の壁で世界への可能性をあきらめさせないために」これからも、英語を続けていきたいと思っています。

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