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英会話表現

こんな英語のことわざ知ってる? 英語圏の独自のことわざを3種類ご紹介!

2016/10/14

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はじめに

 ことわざ、慣用句、これは日本だけでなくて西洋にも存在します。それを知ることで人種は違っても互いにとても類似している部分があることが分かったり、あるいは西洋独特の感性がそこにあることを知ったりと、異文化交流に大変役に立つものです。今回は季節柄、果物が登場するようなことわざを集めてみたいと思います。

例えば西洋にはキリスト教と関連してなのか「りんご」が登場するフレーズが多いです。旧約聖書の禁断の果実がそれであるから、私たち日本人よりも「りんご」への意識が高いかもしれませんね。それでは英語のことわざの世界を覗いてみましょう。

The forbidden fruit is the sweetest.

意味:『禁断の果実は一番甘い』

 Forbiddenは「forbid(禁止する)」の受動のかたちになって、fruitを修飾している通りforbidden fruitは『禁断の果実』です。

冒頭でもご紹介しているように、旧約聖書にはアダムとイブが悪い蛇にそそのかされて、禁断の果実を食べたが為エデンの園を追い出されてしまいますが、このことわざはそのストーリーに由来しています。

アダムとイブが思わず手を出してしまった果実はとても魅力的で、そして大変美味しそうなもので、でも決して手は出してはいけなかった。だからこそさらに手に入れてみたくなってしまったのです。

このように、禁止された行為とは、その背徳感と共に大変魅力的で、かえって手に入れたくなってしまうという意味をこのことわざは持ちます。

Never make two bites of a cherry

意味:『サクランボを二口にして食べるな』

 このことわざは英語圏だけでなく、フランス語圏の文献にも登場するようで西洋では共通して使われるフレーズの1つのようです。

イメージしてほしいのですが、サクランボは普通いっぺんに一口で食べて、わざわざ分けることはありませんよね。つまり一度に完結させることが大切なのです。このイメージと一緒に覚えてほしいのですが、『何事も中途半端にせず、最後まで立派にやり遂げよ』という意味があるのです。

The apple never falls far from the tree

意味:『リンゴは木の遠くには落ちない』

 確かにリンゴは重さがあり、そのまま下に落下するのがそのイメージですね。本題に入る前にこのことわざを取り上げてみた理由をお話しすると、果物を使って表現はしていますが似たようなフレーズが日本語にもあり、それを並行して知っておくと良いかなと思ったからです。

日本語のことわざでこれに相当するものは『カエルの子はカエル』です。英語のフレーズの方では木は親を表し、リンゴは子を表し、そしてこの2つの距離の近さをフレーズのように表現することで、その2つが如何に似通っているかということに注目しています。

さいごに

 以上果物が登場する英語によることわざについてご紹介しましたが、果物に限らず植物が登場するようなものも存在します。ところ変われば生活のまわりでより意識するものに違いがあり、類似したフレーズもまた違った言葉で表現するものです。このような話題を異文化交流するときに話題に取り上げると、より互いの生活の相違、類似について掘り下げることが出来るので是非会話に取り入れてみて下さい。

 でも覚えるのが大変と思った方にはこのようなアドバイスをさせて下さい。実は英語のことわざはその意味をフレーズからイメージしやすいと思います。日本語のことわざですとその例えから想像できないものもありますが、今回紹介したような果物の様子、食べ方などを頭の中に思い浮かべると「なるほど」とイメージ共に納得しやすいものであると言えます。そんな表現方法の違いも異なる言語間にある興味深い点です。

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