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海外就職

海外ホテルの就職体験談。バリ島のコンシェルジュから海外で働きたいあなたへアドバイス

海外で就職してみたい。 英語を使ってインターナショナルな環境で仕事ができたら。 色々な国から集まった人たちと違う文化の中で自分を試してみたい。

そんな夢を持っている人はたくさんいるのではないでしょうか。 日本でしばらくキャリアを積んだあとさらなるキャリアアップを目指しての海外就職。あえて日本のキャリアとは全く関係ない新しい分野での挑戦。さらには、日本で働く前にいきなり海外に飛び出したい。海外就職の可能性はいろんな形であります。

そんな夢をただの夢で終わらせないために、今回は私が最初に海外就職した、インドネシアバリ島にあるインターナショナル五つ星ホテルチェーン “Mandapa, a Ritz-Carlton Reserve”で日本人コンシェルジュとして得た様々な体験をご紹介したいと思います。

日本人コンシェルジュって何するの?

私は日本人コンシェルジュとして勤務していましたが、実際は日本人のお客様対応のみではなく、どの国からのお客様も幅広く対応していました。この点はホテルによっても違いがありますので、ホテル就職を考えていらっしゃる方は面接の際に質問してみると良いかと思います。

日本人コンシェルジュとしての仕事は大まかに、お客様のご到着前、チェックイン、ご滞在中、チェックアウトに分かれます。

お客様のご到着前

やはり高級ホテルですので、何か特別な記念日やお祝い事を兼ねて泊まりに来る方が沢山いらっしゃいます。ハネムーン、お誕生日、卒業、アニバーサリーなど。そういったお客様の到着前にまず私たちがすることはお部屋のセットアップです。だいたいはお花かざり、フラワーバス、ケーキをお部屋に飾り、お客様の到着を待ちます。

チェックイン

お客様がご到着されたらチェックインのお手伝いをします。 私の勤務していたホテルは高級ホテルでしたのでお部屋でのチェックインをしていました。お客様が到着しましたらそのままお部屋までご案内し、お部屋の中でご宿泊カードの記入やお部屋設備のご案内などすべていたします。

この時にコンシェルジュのお仕事として重要なのがお客様の滞在中の旅程を立ててさしあげることです。お客様がホテルに期待していること、バリ島滞在中に体験したい食事、アクティビティーなど細かく希望を聞いて、必要に応じて予約をいたします。

お客様の滞在中

お客様の滞在中は、お客様からお声がかかればもちろん、何もご連絡がなくても、だいたいご朝食時にレストランに伺いお声かけをさせていただいています。何かあえて呼び出して言うほどのこともないけれども、こちらからお聞きすれば些細なフィードバックも得られるかもしれないからです。

チェックアウト

チェックアウトもお部屋で行います。前日の夜にお客様に翌日何時にチェックアウトご希望か聞いておきます。そして翌日その時間になったら、ベルボーイと一緒にお部屋にお邪魔して、お荷物のお手伝い、チェックアウトの手続きをさせていただきます。最後にお客様から滞在中のフィードバックを頂いて、無事お客様を送り出すまでが主なコンシェルジュのお仕事です。

日本と外国のコンシェルジュの違い

日本のホテルのコンシェルジュのお仕事との決定的な違いは、コミュニケーションはすべて英語であることです。もちろん日本からのお客様の対応の際は日本語です。

しかしホテルスタッフとの会話は英語が公用語であるため、少なくともホテルに関しての会話は英語で抵抗なくできることに越したことはありません。些細なコミュニケーションミスからお客様のコンプレインにつながることもあるのでそこは重要です。

また、私の勤めるホテルはバリ島という性質上、お客様もバカンス気分でゆっくりとされたい方が大半で、リクエストされる事柄が日本のシティホテルなどのコンシェルジュとは違いがあると思います。

なぜ海外就職をしようと思ったの?

私は生まれも育ちも日本で、海外には家族旅行程度でしか行ったことはありませんでした。しかし、転機にも大学で国際学科に行ったこともあり、海外からの留学生や外国文化に触れる機会が増え、海外に対しての興味が膨らんでいったことが大きなきっかけです。

日本で新卒就職する前に、海外にいきなり飛び出した決断に至ったのも、日本は私の母国なのでもしいつか帰国して就職したいと思えばその時何かと方法はあるだろう、と賭けのような感じで最初は海外へ出ました。その時はスキルも何もなく、失うものもありませんでしたから、いきなりどこまでできるか試してみたいというのもありました。

どのようにバリ島のホテルに就職したの?

私はバリ島のホテルに就職する前はスイスのホテル学校の6ヶ月短期コースに在籍していました。そこでホテルマネジメントについての知識を一通り学び、その学校の紹介でバリ島のホテルが日本人を探しているということを聞き、応募にいたりました。

それ以降の面接はすべてホテル側との直接のやり取りでした。面接をスカイプで3回ほど行い、志望動機やホテルについて持っている知識、また与えられたシチュエーションでどのように対応するかなどを聞かれました。

海外就職を考えている方へ

海外就職と聞いて、とても実現困難な道だとイメージする方も多いかもしれません。もちろん簡単なことではなく、特に職種によっては英語力をかなりもとめられるところもあります。

しかしホテルなどは比較的始めやすいところではあると思います。日本人のお客様対応に関しては、お客様に丁寧な日本語での対応ができて、日本のお客様の求めているものをくみとれる人材が求められているので、英語力は実際最優先事項でない場合もあります。

また就労ビザなどが大変というイメージがある方がいるかもしれませんが、現地の会社に雇用が決まれば会社がスポンサーとなってサポートしてくれるので心配はありません。

もし少しでも海外就職に興味がある方は、まず色々なリサーチをしてインターネットの求人探しから始めてみるのもありです。英語で“Hotel Job Japanese”などと検索すると色々出てきますので、その中から興味のある会社に問い合わせてみることもできます。

また、もし勤務したい会社が決まっている場合はその会社のヒューマンリソースにひとまず求人しているかメールを送ってみましょう。返事次第で面接につながることもあります。

海外就職ではまず自分でイニシアティブをとって動くことが大切です。海外では特に自分からアクションを起こして求めていく人に機会が与えられることが多いです。海外就職を考えている読者の皆さん、ぜひ一歩踏み出してみましょう!

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